あんずの花

私の家の近くに、あんずの里で有名な地区がある。

今年はなかなか暖かくならなくて咲くのが遅かったけれど、やっと咲いた。
ずいぶん待たされた気がするよ〜。

あんずの花は、桜と同じようなピンク色で、桃よりは薄い色だ。がくの部分の赤いのが目立つ。
桜は風で花が揺れるから華やかな感じがするけれど、あんずは、枝に直接くっついて咲いていて、揺れないから色気がない・・・と、私は思う。

素朴な感じがする花だ。

この地区には、「ひと目十万本」という言葉があって、展望台に登ると、村全体がピンク色の霞の中にあるかのようにあんずの木がたくさんあって、咲いているのが見ることが出来る。まさに、桃源郷・・・。

天気がいい日に、村の中を散策して歩くのは、とっても気持ちがいい。

あんずの花が終わるのと同時に、桜の花が咲き始めるのが「信州の遅い春」の毎年で、やっと本当に春が来た気がする。

　近くで見るとかわいい花なのがよくわかるね。

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