青い目をした息子・・・

我が家にホームステイしているポールは、来る4日前に、「受け入れ先が決まっていない子がいて困っている・・・。」ということで、急に受け入れることになり、6月20日にうちに来た。


日本での滞在予定は6週間。私は朝9時から12時までの事務仕事と、お昼から午後6時半くらいまでの児童館の仕事を両方しているので、とても無理と思い、最初は1週間だけと言っていて、結局3週間ということで受けた。最終的には6週間いたんだけどね・・・。(午前の仕事も辞めたいのに、「困る」と言われ辞められずにいることも含め、全く優柔不断な自分の性格が嫌になる。)


駅で初めて会ったときは、「明るく、社交的で、なんていい子なんだろう。」という印象だった。
実際、意地悪なところは全くないし、かなり忍耐強かったと思う。・・・ついでに言うと、ハンサムだ。


ただ、彼は、「ADD(注意欠陥障害)」という障害を持っていた。

とにかく、自分の周りの物を片付けられない。脳の中の前頭葉の、ある物質が足りなくて起きる障害で、先天性のものなんだそうだ。私たちは、それに気づくまで2週間かかった。

来たその日から彼の部屋はゴチャゴチャ。シャワーの後はパンツやシャツがグチャグチャに脱ぎっぱなし・・・。財布は落とす。ポケットからは、細かい紙くずが落ちてくる。

彼の両親はどんなしつけをしてきたのか・・・。彼は、私たちの言っていることを聞く気がないのか・・・。毎日、毎日、「なんで?なんで?」と思い苦しかった。


そしてある日、児童館にあった雑誌を見ていると「ADHD」という多動を含む、注意欠陥障害の児童についての説明があった。そして、そのチェック項目ほとんどがポールは当てはまったのだ・・・。


続きは、また・・・後日。