[雑記]ポールのこと

ADD(注意欠陥障害)は、しつけとか本人のやる気に関係なく、身の回りの整理整頓が出来ない、注意が散漫してしまう障害だ。ポールがそうだとわかってからのほうが、ポールに対しての気持ちはとても楽になった。目が見えない人、足が不自由な人には、困っていることがあったら出来ることはしてあげようと思うように、ポールにも困っていることはしてあげればいいのだ。彼は、出来ないことを責められて悲しい思いをすることもない。


ADDの彼を見ていると、やりたくないことはしない。ある意味、こんな風に生きていかれたらいいよね・・・。


いろいろ調べたら、ADHDで有名な人は、モーツァルト岡本太郎ビル・ゲイツ黒柳徹子などがいる。
アマデウス」という映画の中のモーツァルトは、お行儀も悪く、女の子も大好きで、なんか共通点がある気がする。


気が楽になった一方で、学校に行けなくなったポールを昼間、誰に預けるか・・・。大変な問題だった。
毎日、とりあえずスケジュールをぬりつぶしていった。相手をしてくれた友人達には感謝です。


そして、世話をする中で、私はどんどんと彼を可愛いと思うようになった。世話をしていることが喜びになっていった。


他人の世話をするというのは、その人にとっては「よけいなお節介に」なっているかもしれないので、してあげようか・・・どうしようか・・・と思っているうちにしないで終わることが多い。でも、ポールに対しては、迷うことなくやってあげて、「Thank You、Kumiko!」と言ってもらえばそれでよかった。


どんどんと気持ちが通うようになり、いろいろなお行儀の悪い、ふざけたことも言ったりするようになってきて、彼の魅力に、私と息子ははまって行った。